初めに
今回はkickstarterでクラウドファンディングしているReinkstoneという電子ペーパータブレットについて紹介します。
私はタブレットで漫画を読むことが多いのですが、ずっと見てると目が疲れてくるんですよね。かといって紙媒体で買うとかさばるし、片付けるのも面倒だし、読みたいと思ったタイミングですぐ読めないし、どうしたものかと思っていたんですよね。
なら液晶でなく電子ペーパータイプの購入も考えたんです。確かに疲れないんでしょうけどカラー表示できないものがほとんど。電子書籍だとカラーになっているページもあるため、漫画読むにはちょっと白黒のみだと微妙だなーと。購入するには至らないんですよね。
そんな時にカラーで表示できる電子ペーパータブレットのReinkstoneがクラファン募集しており、迷わず参加しました。
youtubeにいい感じの紹介動画がありましたので、まずはご覧ください。
理想的な電子書籍タブレット
10.1インチの画面で重量435g、バッテリーは使用方法によりますが10日間ほど持ちます。重量435gはiPad(2021年版)10.2インチの487g、iPad Air(2020年版)10.9インチの458gと比べると軽量です。
OSはAndroid11を使っているため、普通のAndroidアプリをインストールできるのでdブックやピッコマ、キンドルなどの電子書籍も利用可能で、ハードウェア的にもRAM4GB、ROM64GB、CPUは1.8GHzの4コアであるため処理能力も十分、書籍データ保存領域も十二分にあり、思う存分保存できます。
電子ペーパーを使用しているので目が疲れにくく、フロントライトが搭載されているため暗い場所でも見ることができます。解像度も2232 x 1680あるため至れり尽くせりです。(iPad Air4は解像度1,640 x 2,360。)
付属のスタイラスペンを使用すれば、まるで紙に書いているかのように書き込めるそうで、まさに書籍を読むには理想的、紙のように使えるタブレットだと思います。
類似品の電子ペーパータブレットとの比較表がありますのでご覧ください。主なスペックも確認できます。

弱点あり
タブレットとして完璧に近いように思えますが弱点がもあります。電子ペーパーの特性で、液晶と比べるとリフレッシュレートが極端に低く、動画再生には向きません。
紹介動画ではありませんでしたが、画面スクロールした際の表示がどのようになるか分かる動画があります。動画の40秒から50秒までの間がもっともわかりやすいです。
ニュースを見ようとして、こんなスクロールだとストレスかもしれません。現在、画面リフレッシュの様子は改善されつつあるようで、10月初めに公開されたv1.13の動画では多少ましになってました。ソフトの問題のためアップデートによる改善が今後も期待できますが、どう頑張っても液晶に比べればカクカクだと思います。動画再生にはやっぱり向きません。
いつ製造完了するか不安
動画再生には絶望的に向かない点以外に懸念されるのが、いつ製造完了するのにどれくらいかかるか分からないところです。
最近は半導体不足、樹脂不足でいろんなものの納期が延びまくっているんですよね。私の勤めている会社でも部品の納期がめちゃくちゃ延びてて、製品作成に大きな支障が出てます。また、生産国となる中国の情勢も微妙です。
さらには参加人数が非常に多く、kickstarterだけで2400人以上、日本のクラファンgreenfundingで300人以上となっており、プロジェクトチームのキャパをオーバーしているんじゃないかと思っているんですよね。
kickstarterでは発送予定が11月なのですが、アップデートは10月1日から更新されておらず、コメント欄は不安視する声が多いんですよね。大抵の技術系クラファンは予定期日を超過することが多く、参加人数が多ければ多いほど超過する日も長くなりがちな印象です。ゆっくり待とうぜ、という気持ちなんですけど延期するかどうかの情報はほしいところです。
めちゃくちゃ参加人数が多いにも関わらず開発失敗してしまい、返金もされないといったプロジェクトもあるにはあるのでね。
まあ日本のクラファンgreenfundingが関わっているので、失敗して返金もされない可能性はすごく低いでしょうが、納期がえげつなく伸びる(予定日の+3,4か月)可能性は割と高いです。
ハイリスクでハイリターン
スクロール時の動きが悪いのはハードでなくソフトの問題のためアップデートで修正される可能性はあるのですけど、製造そのものに難があるので支援してから到着するまで結構やきもきすると思います。
しかしスペックとしては市販されているものと比べても格段に高く、今なら値段も5万ほどに抑えられるため高コスパ、とてもよいリターンです。5万は高いと思うかもしれませんが、iPadや市販されている電子ペーパータブレットと比べるとそうでもありません。電子書籍を利用する人にとって、この製品の完成と入手は最重要ではないでしょうか。
一応、市販品の電子ペーパータブレットのリンクを載せておきます。発送まで待てない、リスクを取りたくない人は下で紹介する製品の購入を検討してもいいかと。
カラー
解像度は低い
白黒
解像度は良い
白黒
小さいが安価
12月中頃までであれば日本のサイトでクラウドファンディングを受け付けています。以下にリンクを貼っておきます。割引率が高いものは完売しており、11月11日時点では6万弱で受け付けています。
https://greenfunding.jp/lab/projects/5253?utm_medium=GREENFUNDING&utm_source=Portal
もし初めてのタブレットをこれにしようと考えている人はちょっと待ってください。その場合は普通に液晶のタブレット、iPadとかをおすすめします。
初めてのタブレットであれば動画も普通に見れるほうがよいです。タブレットでの動画視聴は気持ち的に非常に手軽で心理的ハードルが低く、思った以上に便利です。動画が見れないタブレットを買うんじゃなかったと後悔する可能性があります。
私は、タブレットでの漫画読みからくる目へのダメージがやばくなっていることもあって、電子ペーパータブレットの購入を決めています。決して安い買い物ではないので、よく吟味してみることをお勧めします。