九ノ葉 初めに
今回はkickstarterでクラファンしたヒーティングジャケット「GAMMA」が無事に届いたので、実際の使用感について書いていこうと思います。
GAMMAについての詳細は以前に投稿した記事がありますので、そちらを見ていただければと思います。
輸送コストも含めて４万ほどで手に入れましたが、私にはその価値はありませんでした。
makuakeにて「D506」という名前で募集しており、金額は約2万です。もし同性能であった場合は2万でも自分は買いません。1万であれば出すかな、という感じです。ではレビューをしていきます。
防水性ゼロ
まず、防水機能があるとのことで、コメントからも15000mm相当の性能を期待できるはずでしたが、実際はまったく防水性能はありません。おどろくほど吸水し、裏側までしみ込んできます。
かるくシャワーを当てたんですけど、しみ込んでるんですよね。
私はこのジャケットを「雨の日でも着られるバイク用のジャケット」として購入したため、この時点でほぼゴミです。
防水スプレーによる撥水は一応効きますし変色もしなかったので、辛うじてなんとか…という感じですね。
レインウェアにしても防水性能は使えば使うほどどんどん落ちてくるものなので、防水スプレーの使用は必須ではあるのですが、一切撥水も防水もしない生地だとスプレー使ったところで生活防水くらいにしかならないんですよね。
実際、スプレーしてちょっと雨の中を歩いてみましたが、ところどころしみ込んでるんだよなぁ。バイク乗ってるときの雨ならほぼ雨を通しますね、これは。
防風性、発熱性能は良好
ただ、防風性能はあるようなのでウィンドブレーカーとしては使える。
晴れの日、風強め、気温9℃、服装は薄目の長袖でジャケット着て、自転車で往復2時間のお出かけしてみたところ、特に問題はなかったです。
ヒーティング性能も良好で、安物電熱ジャケットのような電熱線でなくてちゃんとしたグラフェンによるものだったこともあり、割と暖かな感じでした。
断熱性能、透湿性能は微妙
自転車お出かけして気が付いたことは、腕が若干寒かったんですねよね。なんでかなと思いながら家に帰ってジャケットを脱いでみると、腕のところが湿ってる…
これ、汗が抜けない→外気で冷やされる→結露→濡れる、の流れだと思います。
透湿性能には期待できないかもしれない。また、汗の結露と思われる現象が発生しているので断熱性能も疑問があります。
耐摩耗性能はありそう
カッター当てても切れない、みたいな性能もあるらしいのでハサミの刃をあてて何度か擦ってみましたが切れはしなかったです。ちょっと傷跡っぽいものは残りましたが跡が非常に薄いため、ダメージは低めと見られます。傷が裂けるかなと思い、生地を引っ張ってみたのですが大丈夫でした。
刃を当てるような状況なんてほとんどありませんが、何かに引っ掛けて裂けるとか、転倒した時に破けるとかはなさそうなので耐摩耗性能はあるとみてよいと思います。
バイクの冬用ジャケットに使用
防水性、透湿性、断熱性には期待できないものの、防風性、耐摩耗性、発熱性能はあり、軽量でデザインはよいため、雨じゃない日の冬用ジャケットには使用できます。
背面は背中部分に発熱部がありますが前面はちょうどポケット部分に発熱部があり、手をポケットに突っ込むと非常に暖かいです。能力最大状態だと熱いくらいですね。寒い時に「ポケットが暖かい」は効く。
バイクで使う場合はジャケットの下に薄目のダウンを着用することで断熱性を確保できます。発熱部からの熱をダウンがため込み、熱を広範囲に広げてくれるため思った以上に背中が暖かくなります。冬のバイクなら透湿性なぞいらんのです。
春、夏、秋で使えるか
春、秋にこのジャケットを使えるかというと、微妙。夏のバイクで日焼け防止用に使えるかどうかは、透湿性能と熱がこもるか否かがとても重要なため、使ってみないとわからないというのが現状です。
そもそも春、秋に使う用のジャケットは誰でも持ってると思うので、あえてこれを使用する意味はないんですよね。uvカットと抗菌機能ありっていうけど、だからこれを使うの？ってことですね。
結論
冬に使用する運用で、防風、発熱、軽量、デザインの点を抑えるのであればGAMMAでなくもいいですね。少なくとも4万出す価値はないですし、2万出す価値があるかというと疑問です。
防風、軽量、防水、透湿、なおかつ使いやすいならワークマンのジャケットでいいです。発熱性もAMAZONで発熱ベストを買って着れば解決ですね。
合わせて１万あれば事足りるので、すべて網羅するものが１万くらいなら、といったところですね。
正直、損した感じが否めない。海外のクラファンは金出しても物が来ないはあるんですけど、来た物の性能が大幅に低いもあるので油断できないな、と痛感してます。
